ジェンダーフォーラムRikkyo Gender Forum

『常識』にとらわれず、性差やセクシュアリティ(性自認・性的指向など)についての問題を本音で語り合い、考える場、それがジェンダーフォーラムです。ジェンダー(gender)とは、社会や文化の『常識』にしたがってつくられた性差のこと。『女/男らしさ』『女/男役割』や異性愛を『あたりまえ』とする考え方もそのひとつです。『常識』『あたりまえ』とみなされている性をめぐる社会通念・制度・規範には、一人ひとりの個性的なあり方を抑圧するものが少なくありません。ジェンダーフォーラムはジェンダーについての教育・研究拠点として、1998年に誕生しました。ジェンダーに関する身近な違和感をもっている方から学識を深めたい方まで、様々な人に広く開かれています。より多くの人々が、自分自身の問題として社会生活における『ジェンダー』に気づき、理解し、考える契機となるよう、公開講演会やジェンダーセッション、コーヒーアワーなどを開催しています。

イベントカレンダー

立教大学ジェンダーフォーラムのイベントや事務室開室状況をご案内します。
開室:月~金曜日(10時00分~16時00分)

お問い合わせはメールにてお願いいたします。
メール:[email protected]

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概要

組織
立教大学ジェンダーフォーラムは、1998年4月、固定的な性別役割分業観にとらわれないジェンダーフリーの視点に立った人材の育成と男女共同参画社会の実現に寄与することを目指し、そのための教育・啓発活動および調査・研究を実施する機関として設立されました。立教大学の専任教職員から募った委員によって運営委員会が組織され、その活動は、フォーラムの名の通り立教大学の教職員、学生、卒業生を中心として広く一般社会へと開かれています。

2024年度運営委員会はこちらから確認できます。
歴史
1998年4月の設立当初から2013年3月まで、立教大学ジェンダーフォーラムは、池袋キャンパスの旧女子寮ミッチェル館(1998年3月閉館)にありました(現在は、池袋キャンパス6号館1階に移転しています)。当フォーラムの活動においては、共同生活により女子学生の人間的成長を図るという女子寮ミッチェル館の理念を発展的に継承しています。

現在も発行されている当フォーラムのニューズレターの名前“Gem”には、「光輝く宝石」の意と共に「Gender Encounter in Mitchell」、つまり「ミッチェル館でのジェンダーの出会い」も表されています。

ミッチェル館の歴史

現在のミッチェル館

ミッチェル館は、正式にはロザリー・ミッチェル・メモリアル・ホールといい、1959年に開設され1998年に閉館されるまで、39年間にわたり女子学生の生活の場として運営されてきました。ここで生活をした学生はおよそ1400名、その一人一人の思い出を刻んで1998年3月、閉館の時を迎えました。

ミッチェル館が設立されるまで(-1958)
戦後まだ女子学生が少数だった時代に、米国聖公会信徒ミッチェル氏から女子学生の便宜を図り、より多くの女子学生に勉学の機会を与えてほしいという希望のもと、基金2万ドルの提供の申し出があった。
1959年に旧館部分の建設が完了、女子学生寮として発足した。名称は、ミッチェル氏を記念して「ミッチェル館」とされた。

設立から新館増築まで(1959-1966)
教育寮であるミッチェル館の基本理念は、立教大学の「建学の精神」であるキリスト教に基づく教育を実施し、女子学生の人間的成長を図ることであった。寮には館長、チャプレン、カウンセラーが置かれ、カウンセラーは館生と共に館生活を送り、生活全般にわたる指導・助言をした。学生の生活は「自活活動」によるもので、毎年役員の選挙が行われ、ホール・マスターをはじめ各係が選ばれた。

新館完成から1970年代前半まで(1967-1975)
1967年4月、新館が完成し定員が60名に増えたことに伴い、カウンセラーが2名に増員された。また、全国的に起こった大学紛争の影響を受け、館内では寮費値上げ反対運動や規則改定運動が起きた。

1970年代後半から1980年代前半まで(1976-1985)
館生側から施設状況の改善や生活上の制限に対する快適さを求める要求が出されたことから、定員を削減するなどして館生のニーズに対応し、次第に厚生寮化していった。また、この時期はさまざまな工夫がなされ、その一環として外国人留学生を迎えた。

1980年代後半から閉館まで(1986-1998)
1990年に立教大学における女子学生の占有率が40パーセントを超えた。しかし時代の流れには勝てず、1998年3月閉館となった。

ジェンダーフォーラムの発足(1998年4月)
共同生活により女子学生の人間的成長を図るというミッチェル館の理念も引き継ぐ形でジェンダーフォーラムが発足。現在同館は、会議室や法務研究科の研究生室などの用途に活用されている。
ミッチェル奨学生の募集
ジェンダーの視点にたって行われる活動・研究の奨励を目的とした『ロザリー・レナード・ミッチェル記念奨学金』を毎年春と秋に募集しています。本学学部および大学院に在籍する学生で、ジェンダーに関わる活動・研究をした者(団体)、あるいは活動・研究を計画している者(団体)を幅広く対象とします。

(A)ジェンダーフォーラム論文賞

対象: 学部学生・大学院学生(個人・団体)
支給額: 優秀:10万円, 佳作:5万円
採用件数: 1~4件
選考方法: 論文審査

※例年10月に募集します。過去の受賞論文は年報をご覧ください。

(B)活動・研究助成金

対象: 本学学部学生・大学院学生(個人・団体)
支給額: 総額20万円
採用件数: 1~2件
選考方法: 書類審査・面接

※例年4月に募集します。詳細は「お知らせ」をご覧ください。
イベントの開催
より多くの人々が社会生活における「ジェンダー」に気づく機会となるように、そして『ジェンダー』を自分自身に関わる問題として、一人ひとりが理解し考える契機づけとなるように、さまざまなイベントを開催しています。イベントには学内外者問わずどなたでもご自由にご参加いただけます。

ジェンダーセッション

ジェンダーフォーラムでは、小さな勉強会『ジェンダーセッション』を開催しています。
毎回1つのテーマを決めて、その分野に詳しい方に報告をしていただきます。
その後、報告者と参加者全員で1つのテーブルを囲んで、気軽にディスカッションをしようというアットホームな会です。
参加費、申し込みは不要です。

公開講演会

ジェンダーフォーラムの活動を学内外に広くアピールするために、公開講演会を開催しています。より多くの人々が社会生活における「ジェンダー」に気づく機会となるように、そして「ジェンダー」を自分自身に関わる問題として、一人ひとりが理解し、考える契機づけとなるようなテーマを設定し、毎年多彩なゲストをお招きしています。
◆最近のテーマ(一例)
・ジェンダー視点で福祉社会を拓く
・ミソジニーとは何か?

コーヒーアワー

立教大学ジェンダーフォーラムでは、学生のみなさんがジェンダーやセクシュアリティについて自由に語りあえる場を提供することを目的に、コーヒーアワーを開催しています。和気あいあいとした雰囲気のなかで、学生生活や多様な文化について、意見を交換してみませんか?学内外問わず、お友だちとでも、おひとりでもお気軽にご参加ください♪初めての方も大歓迎です。

イベント開催記録

イベント情報をメールで配信します

ジェンダーフォーラムでは、イベント情報をメールで配信しています。
メール受信をご希望の方は、下記情報を記載の上、ジェンダーフォーラム事務局([email protected])宛にメールでお申込ください。

・氏名:
・氏名(フリガナ):
・所属:
・所属フリガナ:
・登録希望メールアドレス:

※配信停止およびアドレスのご変更については、ジェンダーフォーラム事務局までご連絡ください。アドレス変更のご連絡をいただけず、メールの配信が不可能な場合は、お預かりしたアドレスは削除いたします。
ジェンダー関係の図書閲覧
閲覧可能な図書・資料
  • ジェンダー関係の図書 (1.女性論・フェミニズム 2.家族・カップル・パートナーシップ 3.世界事情・歴史 4.性・からだ・こころ・セクシュアルハラスメント 5.労働・経済 6.法律 7.教育)
  • 省庁・自治体の白書・報告書
  • 大学のジェンダー関連研究機関による紀要・年報
  • 「月刊女性情報」「女たちの21世紀」「ジェンダー史学」等の雑誌・学術誌が閲覧できます。図書は貸出も行っています。
  • 所蔵資料一覧:所蔵資料一覧をPDFファイルで確認できます

刊行物

ニューズレター「Gem」(じぇむ)
年2回発刊のニューズレター。公開講演会やジェンダー・セッション参加者のリポートを掲載したり、お勧め図書など情報盛り沢山で提供しています。Gemとは…命名時には本フォーラムがその精神を受け継いでいる立教大学女子寮ミッチェル館(1998年閉館)の“M”にちなんだものでした(Gender Encountering in Mitchell)。現在はさらなる発展を企図して、ジェンダー平等の実現を目指すことを意味するGender Equality in the Makingとし、ニューズレター、メーリングリストの名前として使用しています。

Gem第51号(2024年10月1日発行)

Gem第50号(2024年3月31日発行)

Gem第49号(2023年10月1日発行)

Gem第48号(2023年3月31日発行)

Gem第47号(2022年10月1日発行)

Gem第46号(2022年3月31日発行)

Gem第45号(2021年10月1日発行)

Gem第44号(2021年3月31日発行)

Gem第43号(2020年10月1日発行)

Gem第42号(2020年3月31日発行)

Gem第41号(2019年10月1日発行)

Gem第40号(2019年3月31日発行)

Gem第39号(2018年10月1日発行)

Gem第38号(2018年3月31日発行)

Gem第37号(2017年10月1日発行)

Gem第36号(2017年3月31日発行)

Gem第35号(2016年10月1日発行)

Gem第34号(2016年3月31日発行)

Gem第33号(2015年10月1日発行)

Gem第32号(2015年3月31日発行)

Gem第31号(2014年10月1日発行)

Gem第30号(2014年3月31日発行)

Gem第29号(2013年10月1日発行)

Gem第28号(2013年3月31日発行)

Gem第27号(2012年10月1日発行)

Gem第26号(2012年3月31日発行)

Gem第25号(2011年10月1日発行)

Gem第24号(2011年3月31日発行)

Gem第23号(2010年10月1日発行)

立教大学図書館OPACで見る

立教大学ジェンダーフォーラム年報
その他の刊行物

立教ジェンダー・ミニ事典 : 10th anniversary (2009年3月発行)

立教大学ジェンダーフォーラムは2008年度に開設10周年を迎え、2009年3月にその記念行事の一環として「立教ジェンダー・ミニ事典」を刊行しました。
この事典は一見ジェンダーと関係ないとみられるような事柄を取り上げていますが、「ジェンダーの視点」からみてみると実は深いかかわりがあることが分かるようなスタンスで作成しました。
(雑誌立教 No.209 pp.43「立教ジェンダー・ミニ事典」より近藤弘所長の紹介文から抜粋)

立教大学におけるジェンダー関連科目の現状と課題 (2008年3月改定、2007年5月発行)

立教大学ロザリー・レナード・ミッチェル記念基金の特別活動資金の交付を受けて作成された報告書。「立教大学において一体ジェンダー科目がどのくらい開講されているのか、その実態はどうか、また、課題は何かを明らかにすべく取り組まれたのが、今回の研究調査プロジェクトである。もとより、限られた時間の中での研究調査故、不十分な部分が多々あることは十分承知している。それでも、これまで必ずしも明らかにされることのなかった立教大学におけるジェンダー関連科目の実態を少しでも明らかにすることができたのではないかと思っている」
(近藤弘所長「はじめに」より抜粋)

紹介映像

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ジェンダーフォーラム設立20周年記念映像

2018年にジェンダーフォーラム設立20周年を記念して、フォーラムの紹介映像を作成しました。所内の様子や活動内容、設立の経緯などについて、ご覧いただけます。

お問い合わせ

立教大学ジェンダーフォーラム

立教大学池袋キャンパスマップ

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