法学部を選んだ理由

学部別在学生インタビュー(大学案内2023)

2022/05/18

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

法学部に所属する在学生にそれぞれの学科を選んだ理由などを聞きました。

法学部法学科4年次 劉 欣悦さん(中国陝西省西安市 陝西省西安中学)

■学科での学びをとおして得たもの
当たり前だと考えていた物事に対しても疑いの目をもち、新しい視点で考え直す習慣が身につきました。物事の捉え方によって、導かれる結論は異なると学んだからです。たとえば、バイクを停めようとした場所に「駐車禁止」と書かれていたとき、「車」という概念にバイクを含めるかによって判断は180度変わります。事件が起こったときも同じく、法律の解釈によって判決が大きく異なります。そのため、何事もフラットな視点で捉え直しながら、慎重に吟味することの大切さを感じ、実践できるようになりました。

■おすすめの科目
私たちの生活と最もつながりの深い法律である、「民法」です。法律の基礎でもあるため、あらゆる分野で学ぶ上で民法の知識が必要です。また、買い物や賃貸契約などの身近な経済活動に関連しているので、日常生活で契約を結ぶ際やトラブルに陥った際などの判断にも生かすことができます。学習にも生活にも役に立つという点から、民法をしっかり学ぶことをおすすめします。

■将来の目標
私は中国出身ですが、将来は日本で税理士として活躍し、いずれ自分の事務所を立ち上げたいと考えています。特に憧れているのは、国際的に展開する企業に税務アドバイスができるような税理士です。そのため、卒業後は大学院に進学し、現在所属している国際租税法ゼミでも行っているVAT(付加価値税)の研究を深める予定です。並行して、難関といわれる税理士資格の取得を目指して勉強します。夢にたどり着くまでの道のりは長いですが、努力を欠かさずに勉強と経験を積み重ねていきたいです。

法学部国際ビジネス法学科4年次 佐々木 絢美さん(東京都 北園高等学校)

■学科での学びをとおして得たもの
英米法を学ぶ授業をきっかけに、法に対して入学前に抱いていた「何かを縛りつけるもの」というネガティブなイメージを払拭し、「人々が様々な活動をするために利用できるのもの」だと理解できるようになりました。また、歴史や文学の側面からもアプローチする西洋法制史や政治思想史を通じて各国の法の根底にある思想や成り立ちを学ぶことができました。

■研究テーマ
実際のビジネスやそれに関連する法を学ぶうちに、様々なビジネスに潜む課題に気付くようになりました。ゼミでは、SDGsに食を絡めて、農作物の生産者が加工から流通・販売までを行う「農業の6次産業化」について、先行事例や現地での調査を踏まえて、課題に対する解決策を研究しています。形や大きさなどが市場の流通規格に適合しない「規格外野菜」を使用した商品のアイデアを発案し、実際に開発から販売までを行いました。地球環境に配慮し、経済的な持続可能性も備えた新しい農業の開発によって地方の農業従事者を増やし、地域の活性化を図ることが目的です。

■卒業後の進路
卒業後は、食品製造会社に就職します。病気や健康課題を抱える人に向けた医薬品や栄養補助食品を開発し、全世界で販売する業務に携わりたいです。学科では、国際ビジネスの諸課題を解決するための法知識だけでなく、取引先との信頼関係の構築や新規事業の開発において重要となる、法的思考を身につけることができました。また、国際的な取引をする業務においては、大学で鍛えられた法律英語の力も存分に活用したいと考えています。

法学部政治学科4年次 中座 秋弥さん(東京都 昭和鉄道高等学校)

■学科を選んだ理由
入学前は、鉄道会社への就職に強い高校に在学していました。資格を取得するために旅行業法や鉄道営業法を学ぶ中で、他の法律についても詳しく知りたいと感じたのが、法学部への進学を意識し始めたきっかけです。また、社会の授業で学んだ、少子高齢化問題に対する日本の行政の取り組みにも興味がありました。法律と政治を両方学びたいと考えていた私にとって、法学部の中にある政治学科は理想通りの環境だったため、進学を決めました。

■学科の魅力
必修科目が少なく、1年次から自由に選択できる科目が多いことです。政治学や法学などを学問として追究する授業が中心の学生もいれば、公務員試験を見据えた実践的な講義を中心とした時間割を組む学生もいるなど、履修の仕方は多種多様です。政治学は幅の広い学問なので、地方自治や国際政治などの中から、興味のある分野を発見するまでのプロセスも楽しめます。また、真面目で落ち着いた学生が多いことや、一度でも授業を受ければ印象に残るような個性的な先生が多く在籍しているのも魅力です。

■学科での学びをとおして得たもの
物事を考える際に「なぜそうなるか?」と問いを立てると、学びがさらに面白くなることに気がつきました。きっかけは「行政学」の授業です。授業で各テーマに関する問いが提示され、次週までに自分なりの答えを出すことが求められます。漠然としたテーマであっても、考える枠組みがあると自然と思考がスムーズになり、答えに向かうための道筋が見つかります。問いに対する答えを議論する授業では、他の学生のさまざまな考えを知って大変興味深く感じ、刺激になりました。

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