国連ユースボランティアとして東ティモール民主共和国へ。ジェンダー平等や権利尊重のために尽力

社会学部社会学科4年次 千葉 奏美さん

2024/01/22

立教生のキャンパスライフ

OVERVIEW

大学生が国際連合(国連)事務所等にボランティアとして派遣され、現地でさまざまな活動に取り組む「国連ユースボランティア」※1。千葉奏美さんは、「実務経験がない大学生でも国連職員の方と肩を並べて業務に取り組めることが魅力的でした」と応募したきっかけを語る。

※1 国連ユースボランティア:国連機関である国連ボランティア計画(UN Volunteers)が大学と連携して、学生を開発途上国の国連事務所等へ約5カ月間派遣するプログラム。

東ティモールにて、大統領府との共催イベントで「UN Women」の同僚と記念写真(左端が千葉さん)

社会学部社会学科に在籍する千葉さんは、2年次から国際社会コースに進んで研さんを積んだ。

「英語で開講される、現代社会やサステナビリティについて学ぶ科目を履修し、開発学の知識獲得と語学力の向上に努めました。また、『国際協力人材』育成プログラム※2の科目履修、ボランティア活動に参加、国際NGOへの所属と、多様な経験を積んだことが成長につながったと感じます」

※2 「国際協力人材」育成プログラム:立教大学グローバル教育センターが提供するプログラムで、全学部の学生が英語で「国際協力」に関する幅広い分野を体系的に学ぶことができる。座学からゼミ形式、フィールドワークまでさまざまな科目を開講。

(左)「UNWomen」で性暴力撤廃キャンペーンを開催した際にスタッフと、(右)現地の友人と参加したクリスマスのミサ

努力が実り、国連による厳しい選考を通過して、国連ユースボランティアに採用された千葉さんは、東ティモール民主共和国に派遣された。

「女性の地位向上を目指す国連組織『UN Women』の一員として、ジェンダー平等や災害時に被害を受けやすい人々を支援するプロジェクトに携わり、世界銀行や政府機関との会議にも参加しました。現地の事務所で日本人は私だけ。そのため、自ら日本大使館にアポイントを取り、大使らとの関係強化に努めました。また、大統領府との共催イベントでは、東ティモールの大統領とお会いする機会もあり、非常に貴重な経験を積めたと実感します」
帰国後、今回の経験を一つの事例として捉え直し、分析することで学びを深めたという千葉さん。現在は海外の大学院進学を目指している。

「宮城県仙台市出身の私は、東日本大震災と国連ユースボランティアでの経験を学術的観点から学び直すため、防災とジェンダーに関する研究を行いたいと考えています。そして、一人でも多くの人の権利が尊重されるように、国際社会に貢献していきたいです」

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